2014年8月12日
ウェディング・結婚用語辞典 ~「結納」について~
「結納」の起源は仁徳天皇の時代
最近では簡素に済ますことが多くなった結納ですが、婚約のあとに、男性が約束のしるしとして物を贈り、女性もそれに対して何かしらの物で答えることを言います。
代表的な結納品としては、関東では金包(きんぽう=結納金のこと)、長熨斗(ながのし)など9品目、関西では、末広、熨斗など5品目が一般的とされています。品数や品目は地域によって異なります。
最近ではこのような昔ならではの結納品ではなく、時計やアクセサリーなど実用的な贈答品を選ぶカップルが増えています。
リクルートが実施している「結婚トレンド調査2010」によると、全国で結納を実施するカップルは29.9%にとどまっています。
結納の起源は諸説ありますが、1400年ほど前の仁徳天皇の時代にまで遡ると言われています。新しく家族となる両家の親族たちが一緒に食事をして祝ったことが始まりです。
語源は「結いのもの=宴席での酒と肴を表す」や「云納(いいいれ)=婚姻を申し込むこと」からきているとされています。
地方によっては結納のことを「茶入れ」「茶を贈る」と呼ぶこともあり、お茶は一度生えたら生え変わらないことから、女性が嫁いだ後に夫を変えないことを意味しているとも言われます。
古来より伝わる日本の風習は、現代では堅苦しく感じることもある一方で、由来を知れば知るほど日本ならではの奥ゆかしさを感じること事実です。
そこに込められた意味を理解した上で自分たちはどうするのか、どこを簡略化するのか、考えてみるのもいいのではないでしょうか。
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by 尾越 まり恵
大学卒業後、リクルートの制作会社にて9年間、結婚情報誌『ゼクシィ』の制作に携わり、2011年に独立。フリーライターとなる。女性のキャリア、恋愛、結婚、出産、子育てなどについて取材・執筆。主な専門は「シングルマザー」「生殖医療(不妊治療)」「ワーキングマザーの仕事と子育て」。
ブログ : http://ameblo.jp/happyhappywoman/